寒い季節の妊娠で生まれた人は、暖かい季節の妊娠で生まれた人に比べて、褐色脂肪組織の活動が活発で、エネルギー消費量が多く、BMI(body mass index)が低く、内臓周辺の脂肪蓄積が少ない傾向にあることを報告する論文が、 Nature Metabolism に掲載される。500人以上の被験者を対象とした分析に基づくこの研究結果は、気象条件が人間の生理機能に影響を与える可能性を示唆している。
中央アジアのアラル海は、1950年代後半まで、流入する河川が灌漑用水として過剰に利用されるまでは、世界で4番目に大きな塩湖であった。その結果、1960年から2018年の間に、湖の表面積は推定90%縮小し、体積は推定93%減少して、塩分を多く含む広大な砂漠が残された。縮小前の湖の水の重量は十分に大きく、その重みで地殻が沈下していたため、科学者たちは湖が干上がっている間、地表が反発するように隆起すると ...